ちょっとのちがいで大ちがい
みかこです。
クリスマスでした。
朝起きてすぐ、友人から、件の学友が召された報せを受けて、彼女の様子を具に思い出しつつFacebookの記事を書いていると、何かがこみ上げてきて、しばし涙しました。でも、「いつかまた会える」と言っていた彼女のことばと神さまの約束に期待しつつ、その日を楽しみに待とうと思います。
きょうは障がい者自立支援の事業所で、クリスマスプレゼントを配りました。
利用者の皆さんにチョコを、同僚には日頃の疲れを癒してもらおうと入浴剤を。
一昨年だったか、病院のスタッフでもない外部の治験コーディネーターのわたしに、某施設の女医センセイはクリスマスプレゼントにとハンカチとみことばのカードをくださったのを思い出して、自分もそういう人になりたいなぁと、ほんのちょっとからね。
さて、事業所では、わたしは何人かの利用者さんの「担当」として、その方々になるべく目を配っています。
きょうは、そのうちのひとりの方が、「今までやったことのないこと」に、午前も午後も挑戦していて、それがみんなに受け入れられて、ほめられている場面があって、とてもうれしかったです。
人と人とのコミュニケーションがうまくいく・いかないというのは、本当に、ほんの少しのちがいでしかないな、と感じています。
挨拶をしたかしなかったか、ひとことのお礼を言ったか言わなかったか、誰かのことをほめたかほめなかったか、そんなこと。
人間関係がうまくいかない経験が多かった人たちは、諦めるのがものすごく早いし、チャレンジもなかなかできないんですが、そこを根気よく、勇気づけて励ましていくと、ちょっとずつやってみるようになる。
そこから、プラスの経験が増えていくことを通して、その人のコミュニケーションの形が少しずつ変わっていく。
こういうことは、障害があるとかないとかは関係ないです。
精神障害ではない人も、定型発達の範囲に入るような人も、こういうことをすっ飛ばして、自分は仕事に直接関係するスキルさえあればいいんだと突っ張っていたりする。
そういう人が、人間関係の摩擦で受けるストレスを周りに撒き散らして、負の循環をつくっていたりする。
ほんのちょっと、発信することを変えるだけで、その人も周りもみんなラクになると思うんだけど、「そういうキャラだから」と自分で決めてしまっていて、変えようとしない。
もったいないなあ、と思います。
前の会社勤めの仕事、入った当初は、なかなかタフなところでした。
人が入っては辞め、入っては辞め、みたいな、まあ、ぶっちゃけ、職場の雰囲気が絶望的によくなかったんですね。
わたしもかなり辞めたくなった時期がありました。
でも、そこで、
入力を変えると出力が変わる、というのは、コンピュータだけじゃなくて、人間も同じなんじゃないか。
という、昔、父親に対してやってみたのを思い出したので、会社のいろんな人で試してみることにしたんです。
まず、周りの人の、いいなと思うところを、自分の心の中にしまっておくだけではなくて、周りにどんどん発信するようにしました。
そうしていると、それが人づてに本人に伝わったりしたのか、いろんな人のわたしに対する態度が変わっていきました。
(もちろんそれだけじゃなくて、仕事も極力しっかりやっていたし、人を助けられるようにも努力していたけれども。)
ひとこと言いたいようなことがあったら、がまんして黙っているんじゃなくて、ちょっと冗談めかした感じで言うだけで、角が立たずに伝えられたりもしました。
そんなやり方ででも、アサーティブでいると、とてもラクになりました。
誰かがけっこうな失敗をしたときも、なるべくユーモアで場を和ませるようにしました。
一見何でもなさそうな、こういう細かいことが、すごく仕事をやりやすくするものです。
こういうことをやってみようと思えたのも、わたしのちょっとフツーじゃない、変わったところについて、「みかこさんの率直に何かを言うところ、わたしは好きだなぁ」「そういう性格、いいと思う」と言ってくれた人がいて、「そうか、わたしはわたしでいいんだ」と思えていたからだと思います。
周りの人の、いいと思うところがあったら、ぜひ、照れずに伝えてみてください。
あなたのほんの一言で、相手が元気になって、その元気になった人から、また元気の輪が広がっていくかもしれないです。
これからの毎日、いっそう素敵にしていきましょう。
Merry Christmas!