ラッキーというより努力したのだと思う
みかこです。
夫とのお付き合いは19年目に突入しました。
わたしと夫は結婚前から結婚後にかけて、カップルセラピーを受けていました。
それを経験するまで、正直なところ、想いはあっても、全然うまく伝わっていなかったのです。
ずいぶん長く付き合ってきたけれども、表現が乏しく、愛されているのかよくわからないわたし。
たびたび怒り、不安定になるわたしに対してどう接して良いのかわからない夫。
6年以上付き合って、ようやく婚約しましたが、本当のところは、結婚したいと思っていませんでした。だけれども世間体、教義というのを第一にして、結婚することにしてしまった。
でも関係性はぐちゃぐちゃになってきていました。
セラピーの中で、お互いのすれ違いを把握し、少しずつ振る舞いを変え、二人にとってわかりやすく、うまくいく方法を見つけるためにいろんなことを試しました。
そうして、少しずつ互いに「大切にされている」と感じられるようになって、夫婦としてやっていく道筋が見えてきました。
多くの日本の夫婦とは違う形かも知れませんが、素直に伝え合うことをとても大切にしています。
お互いの得意なこと、不得意なこと、嫌なこと、嬉しいことを、率直に伝えながら、日々過ごしています。
小津安二郎の映画のような世界にはなり得ないけれども、このやり方がわたしたちにとっては合っている。
「二人では埒があかなかったことが、ひとりのセラピストがいたことで変わった」という体験は、とても深くわたしの心に残って、いまの自分のあり方につながっているのだと思います。
お互いをわかろう、伝えようと努力して、今に至ります。
いま危機的な状況にいる夫婦が、もしまだそれをしていないなら、別れるとか何とかは、まずそれをしてからだと思うのです。