万年筆は長く使っている。
みかこです。
万年筆が好きです。
・書いていても疲れにくい
・筆跡に濃淡やリズムがある
・見た目がステキ
・インクが選べる
・自分好みの色のインクを作れる
というのもありますが、
・使うほど自分に馴染んでくる
・ずっと長く使える
というのが、いちばんの好きな理由かなと思いました。
高校生のとき「塩狩峠」を読んでから小説家の三浦綾子さんが大好きになり、「いつか小説家になりたいなぁ」と思うようになりました。
彼女の著作はほとんど全て読みました。
彼女のことは文学の人たちに全面的に肯定されているわけでもなく、ハルキストみたいなファンもあんまりいないですが、「塩狩峠」はいろんな国で翻訳され、読まれているお話です。
さて、そういうわたしがいろいろ考えすぎて理系クラスに進んだ結果、芝浦工業大学に入ることなりましたが、そこで初めての彼氏ができました。
付き合い始めて最初の誕生日プレゼントだったか、クリスマスプレゼントだったか、なんだったかはもはや思い出せないんですが。
「みかこがいつか、これを使って仕事をするようになるように」
と買ってくれたのがパーカーの万年筆(ソネット)です。
そのペンは今も現役で、その後、何本か万年筆を買ってみて、ペン先調整に出したりもしてるんですが、何もしていないこれが一番わたしには書きやすい。不思議です。
このソネットシリーズは最近リニューアルされてしまって替えがきかないんだけど、そんなに毎日酷使しているわけではないので、自分の生きている間は、大丈夫なんじゃないかなと思っています。
インクはパーカーのブルーブラック。
次に好きなのは、ペリカンのスーべレーンM400(ホワイトトートイス)。
これは見た目に一目惚れで自分で買ったものですが、札幌のセントラルでペンクリニックがあったときに、ペン先調整のおじさんとなんとなく話をしていたところ
「あなた、なんだか京都の人っぽいね」
「そうですか?わたしの母方のルーツは京都なんです」
「そしたら、はんなりした文字が書けるようにしてあげる」
と、本当にそんな雰囲気の文字の書けるペンにしてくれました。ありがたい。
インクはペリカンの「エーデルシュタイン」サファイアという色。
紫っぽさのある明るい青です。
他に自分で買ったペンは、フルハルターで森山さんに勧められるままに買ってしまったペリカン「スーべレーンM800」の極太、アウロラの「アフリカ」、ラミーの「サファリ」。
アウロラのペンには、セーラーのインクや、ヤンセン、ダイアミンなどいろいろ試しています。
サファリは硬いのがちょっと苦手なんですが、細字はインクが出過ぎないので、裏写りしにくくていいです。ラミーのブルーブラックを入れてます。
いろんな色のインクを買ったりしましたが、結局各社のブルーブラックがいいなという感じになりつつあります。
持っていないけど書きやすかったので、いつか1本欲しいなぁと思ったのが、セーラー万年筆のペン。
祖父から形見のようにもらったペンもありますが、それはパーカーとセーラーのものです。
相性がいいものってDNAに組み込まれてたりもするのかなあ。
万年筆は、どこのがいいよってオススメしづらいです。
手の形や書き方の癖も人それぞれなので、その人が書いてみないとわからないし、1本1本、ちょっとずつ違うので。
硬いのがいい人もいるし、柔らかくないと嫌な人もいるし。
日本語書くなら日本のメーカーの方がいいという話もあります。
まー、なんでもそうだな。他人に合ってても、自分に合うかはべつだ。
という結論でいいのかわからないけど、そんな感じです。
まだ万年筆を使ったことがないという人は、札幌では、セントラルの2階に行ったらいろいろと並んでるので、ぜひ書き比べながら楽しんでみてください。
ペンクリニックも、あまり馴染んでくれないペンが生まれ変わったように使いやすくなるかもしれないので、行ったことのない方は、一度お試しくださいね。