いつ何が役に立つかわからないものです。
みかこです。
ひとのおうちでヴァイオリンを弾きました。
伴奏CDと間違えて模範演奏CDを持って行ってしまい、模範演奏と一緒に弾く羽目になりましたが、それはそれで、わたしのおっちょこちょいなのを面白がってくださり、もう1曲、もう1曲、と結局4曲弾きました。
わたしの腕前はどれくらいかというと、大人になってから始め、あんまり真面目に練習しないで4年くらいやった、という感じでございます。
それでも喜んでくれる人がいるのだなぁという、発見というか、感動というか、楽しい時間でした。
「この人に楽しんでもらいたいなぁ」と思いながら弾いたら、楽しんでくれました。
パフォーマンスというのは、そういう想い、姿勢が大切なのかもしれません。
ラヴェルの「亡き王女のパヴァーヌ」を弾きながら「これ知ってますか?」と訊くと、「父がよくレコードをかけていましてね。」と想い出を話してくださいました。
ピアノを小さい頃やっていた話や、娘さんがヴァイオリンをやったことがある話など、いろいろと出てきました。
そのほか、G線上のアリア、ユーモレスク、愛の挨拶を弾きました。
最初はベートーヴェンをリクエストされましたが、持ってきた曲集に載っていないと言うと、なんでもいいというのであたまの方から弾いてみたところ、どれも知っているとのこと。
わたしもよく、曲そのものはよく聴いていて知っているがタイトルは覚えていない(特に洋楽)というのがありますが、そういうのでも、生で聴くと嬉しかったりします。
そして、それを聴いていたころのいろんな場面や、そのときの空気みたいなものを思い出します。
きょう演奏を聴いてくれた方も、何か考えているような顔をされていました。
何か思い出していたのかもしれません。
障がい者自立訓練施設の仕事では、これまで趣味や遊びでやっていたことが、いろいろと役に立っています。漢字検定とか麻雀(ドンジャラだけど)とかマンガとかヨガとかギターとか書道とかヴァイオリンとかゲームとかetc...
そんな仕事もあるんです。
マルチポテンシャライトに天職があるとしたら、こういう福祉施設の仕事なんじゃないかなぁ。
とも思ったりして。
自分のことを、飽きっぽいというか、下手の横好きが過ぎるなぁと思っていたけど、いまどれもけっこう役に立っていて、これでよかったのかも、と思っています。
なんだかんだとこのブログ、1ヶ月以上毎日書いてます。
これも、その日にふと思ったいろんなことを、毎晩マンガのストーリーに入れこんで描いて、友達に読んでもらっていた過去があったからかもしれないです。
いつ何が役に立つかわからないものです。
あなたのやってきたことで、いまあまり役に立っていない気がすることも、いつか活かせる日がくるかもしれません。
そのときを楽しみに、続けられるものは続けてみるのをオススメしたいです。