死んだら悲しいよ
みかこです。
唐突に
「わたしが死んだら悲しい?」
ときかれました。
昔、大学の後輩が自殺しようと踏切に向かってやっぱりやめて帰ってきたところで電話してきたことがあったんですが、そのときは、「あなたが死ぬのを選ぶかどうかは、わたしにとってどうでもいいことだ」と答えました。
そう言うほうが相手のためだと思ったからです。
誰かに必要とされているから生きているのではないと思うからです。
逆に、誰かに要らないと言われたから生きるのをやめるのでもないからです。
そしてそういうことにわたしが関わるのも違うと思いました。
結局その後輩は死にませんでした。
わたしは嫌われたようでした。
わたしが嫌われたとしてもその人が死なないのなら、嫌われてもべつにいいと思います。
関わった人が、この世からいなくなってしまうのは、わたしはとても悲しいし、寂しい。
そのひとつの代わりのいない人格が失われることが、とても悲しいし、寂しい。
その人が生きているから、わたしを嫌うことができる。
その人が生きているから、わたしを愛することができる。
その人が生きているから、ケンカができる。
その人が生きているから、仲直りができる。
死んでしまったらもう二度と眼を開かないし
身体は冷たく固まっていくし
話すこともできないし
そんなことになるよりは、ケンカしたり、嫌われたりしてるほうがいい。
仲良くできればそれに越したことはないけど。
それなりに長く生きていると、いやでも喪われること、諦めなければならないことと出会う。
そういうことがあると言うのがわかっているのが「おとな」だと言う人もいる。
わたしの大切なあなたが
健やかで幸せでありますように。