パラサイト・ペアレント-子育てコーチングは何のために学んでるの?
みかこです。
長いことかけて、読み終わりました。
うちに子どもはいないのですが、リヴリグのメンバーとしてやっていくことにした頃、児童デイサービスでコーチングを使って何か役に立てるようになれたら・・と、大学生や社会人のコーチングはやっているけど、子どもって?と思って購入した本です。
この本で主に扱われているのは、どちらかというと、あれこれし過ぎてしまう親、「子どものために」といろいろ動いてしまう親のような。
元同僚や、オケの友人などの話を聞いていると、一昔前とは全然違う「親子のあり方」があって、時代の流れなのか、親の持つ病理なのか、なんとも言えないところです。
宿題を親が見るとか、はるばる東京などまで付いて行って受験のサポートをするとか、高校や大学の入学式・卒業式に親が来るとか、20年前はあまり普通じゃないことだった気がしますが、今はそれが「当たり前」なのかと思うくらい、みんな、子どもに時間や手をかけています。
70代の方と話した時は、「最近は、親がおかしい」とおっしゃっていました。
本当におかしいんだか、学校の要請で仕方なくやっているんだか、子どもがいないもので、実情はわからないながらも、違和感はあります。
子育て中の人で、コーチングを学んで使ってるという人もいますが、話を聞いていると、それってコーチングじゃなくて、質問を使って、自分のなって欲しい方へ誘導(コントロール)してるだけなんじゃ・・・ということも。
子どもも賢くて、「またママはそうやって僕をコントロールしようとするんだから」と言うんだけれど、そうハッキリ言われても、やめられないようです。
子どもの夢はめいっぱい応援できるけど、自分の夢はわからない、という人もいます。
そういう方々には、この本「子どもの心のコーチング」を読んでみて欲しいなぁと思いました。
親にも「パラサイト」と呼べる人たちがいます。
子どもをヘルプし、子どもの人生に過剰に干渉し、そうすることで自分の人生を充実させようとするのです。
このような親は、子どもを自分の自己実現の道具として使います。
自分にははたせなかったことを子どもに託し、思いどおりの成果を上げさせることで、結局自分が満足するのです。
パラサイト・シングルが経済的に親に寄生するのと同様、パラサイト・ペアレントは夢の実現において子どもに寄生するのです。
虐待とは真逆のように見えるけれど、寄生しているのでは、「本来の子どもの人生を奪う」という意味では同じだと思います。
また、働いていることで満足に子どもの面倒を見れない、と言う人にも、このように書かれていました。
もしあなたが働いている親であるなら、働いていることを子育てにおける何かの言い訳にしないでいただきたいと提案します。
働いていることを言い訳に使う人は、きっと職場では、子育てを仕事上の責任がとれない言い訳に使います。
子育ても仕事もしながら、どちらにも根を張っていないのです。
働きながら子育てをすることに、罪悪感をもつ必要はありません。
「仕事か子育てか」という選択はないのです。
「仕事も子育ても」なのです。
もしあなたが働きたいのであれば、はっきりと働くことを選ぶことが大切です。
仕事と子育ての両方にしっかりと根をおろしましょう。
そうすることで、自分がいない間の子どもの世話をどうするかということも、しっかりと準備することができます。
同時に、子どもと一緒にいる時間を仕事に邪魔されないような働き方を工夫することができます。
どちらにも根をおろさない親は、どちらも中途半端で、だから子どもは親の不在に寂しい思いをするのです。
もし今、心も時間もいっぱいいっぱいなのだったら、誰かを頼ることができます。
友人だったり、配偶者だったり、ベビーシッターや、気持ちの面では、コーチやカウンセラーなどの専門家もいます。
必要な時に、適切な相手に頼る勇気を持てば、自分も子どもも幸せになれるんじゃないかなと思います。