まるぽて

みかこのなんでも書くブログ

「一人交換日記」「リアル風俗嬢日記」を読みました

みかこです。

 

漫画をふたつほど読みました。

 

永田カビ著「一人交換日記」と、Ω子著「リアル風俗嬢日記」

 

永田カビさんは「さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ」がまず売れまして(こちらは未読)、「一人交換日記2」も出ています。

 

こういうタイトル見ただけで引いてる人もいるかもしれませんが、そういう人はわたしの相手ではないので、このページを早く閉じましょう♪

 

さて。

いずれも、これまで(好んでか好まずか)心理的に絡め取られていたところからの脱却を果たし、自立していく過程にある人が描いた、という共通点があり、興味深く読みました。こだま著「夫のちんぽが入らない」と少し似た印象もあるかな。

 

どちらの漫画にも好感を持ちました。

手段はどうあれ、自分の依存(本人からすると被洗脳と言う感じなんだろうか)に気がついて、「自立を果たしたい」という想いが起こり、決断し、前に進もうとしている。

 

どんな仕事でも「ありがとう」と言われたら嬉しいというのは共通。

風俗嬢の方が、そういうことを書くととても重みを感じる。

(仕事内容問わず、ビジネスとして成り立っているということは、必要としている人がいるということですよね。「こんな仕事をしてる人はダメだ」と言う人には、現実社会がかなり狭い範囲でしか見えていないんじゃないかと。)

 

 

永田カビさんは、行動を起こしたあともすんなりとは進めていないようですが、それが「生きている」ということなのでは。。。

 

良くも悪くも、期待したようには、人は、反応してくれないもんです。

相手が親であっても、好きになった人であっても、結婚相手であっても、そうじゃないんで。

 

みんな、そういう「想像と現実との差」を、がっかりしたり、傷ついたり、意外なプラスの反応に驚いたりしながらも知って、「現実の中に生きる」日を積み重ねていっているんじゃないでしょうか。

 

刺激的な内容の本は、出版社的には「賛否両論上等」というところだと思いますが、著者にはいろんな負担がかかるものなんじゃないかと想像しています。

小学館サイトには、少なくない批判の存在が想像されるようなコメントがありました。

 

<編集者からのおすすめ情報>

「このマンガがすごい!2017 オンナ編」第3位となったデビュー作『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』、同作発売前後の混乱と未来への展望を描いた『一人交換日記』…それらを(いったん)締めくくる続編『一人交換日記2』が発売となります。
pixivコミックにて連載されていた本作は、著者の永田カビ氏にリアルタイムで襲いかかる不安や葛藤をできるだけそのままのカタチで描き出しています。しかしその内容は、決して誰かに何かを啓蒙するものでも、辿るべき指針を示すものでもありません。
「はたして『レズ風俗レポ』は世に出すべきだったのか」というところまで思いつめた(あるいは追いつめられた)永田氏の苦悩は、本作を描き終えた今も、もしかしたらこれからも続くのかもしれません。でも、それが永田氏の人生であり、本作はその「軌跡」であるということを、どうかご理解ください。そして願わくば、温かく見守っていただきたく思っております。

 

今、こころの安定していない人にとっては、永田カビさんの本の類は、自分の中の何かを刺激する内容であり、「そうじゃない」とか、「そうしなきゃいけないんですか」とか、いろんなこと言いたくなるんだと思います。

出版社の方には、そういう反応から著者を守ってあげてほしいなぁと思います。