病気・障害を理解するために映画を観るという方法
みかこです。
たまに映画を観ます。
映画にはいろいろありますが、障害や疾患がテーマになっているもの、登場人物のその特性がなければそのストーリーにはなり得なかったものなどがあります。
そのような映画は、ときに、きつい描写もあるのですが、そういう現実の中にいる人も、世の中には確実にいるんですよね。
これまで観たもので印象に残っているものをピックアップします。
◆レインマン(自閉症・サヴァン症候群)バリー・レビンソン監督
チャーリー(トム・クルーズ)は、絶縁状態になっていた資産家の父の訃報を知り、遺産目当てに帰省したが、今まで存在を知らされないでいた自閉症の兄に全ての遺産が相続されることになっていた。チャーリーは兄を見つけるが・・・
アカデミー賞主要4部門(作品・監督・脚本・主演男優賞)他多数受賞。
◆ギルバート・グレイプ(知的障害)ラッセ・ハルストレム監督
ギルバート(ジョニー・デップ)は、父が自殺したショックで食べ続けて250キロになった引きこもりの母親と、重い知的障害を持った弟(レオナルド・ディカプリオ)、さらに2人の妹の家族を支える大黒柱。自分の街から一度も出たことがないが、ある日トレーラー・ハウスで旅をしている少女、ベッキーと出会い、心に少しずつ変化が起きて行く。
レオナルド・ディカプリオがアカデミー賞にノミネート。
◆レナードの朝(パーキンソン病治療薬「L-Dopa」の副作用)ペニー・マーシャル監督
オリバー・サックス著のノンフィクション「Awakenings(レナードの朝)」をもとに制作された同名のフィクション映画。
人づきあいが苦手な医師のセイヤー(ロビン・ウィリアムズ)は、ある日、慢性神経病専門病院へ赴任となる。経験のない領域だったが、誠実に取り組み、試行錯誤を繰り返し、治療のきっかけを見出して行く。その病院でも最重症患者であるレナード(ロバート・デ・ニーロ)に対し、セイヤーは、パーキンソン病の治療薬「L-Dopa」が有効であるという仮説を立て、臨床試験を開始するが・・・
アカデミー賞作品賞、主演男優賞(ロバート・デ・ニーロ)、脚色賞ノミネート。
ノーベル経済学賞受賞者ジョン・ナッシュの半生に基づくフィクション。ジョン(ラッセル・クロウ)は数学において天才的な才能を持ち、プリンストン大学で研究に没頭して行く。彼を理解する人は少なかったが、美しく聡明な女性アリシアと出会い、恋をする。しかし、彼の才能は軍事施設で利用されることとなり・・・
アカデミー賞4部門(作品賞、監督賞、助演女優賞、脚色賞)他多数受賞。
◆17歳のカルテ(境界性パーソナリティ障害)ジェームズ・マンゴールド監督
原作は、スザンナ・ケイセンの自伝「Girl, interrupted(思春期病棟の少女たち)」。
スザンナ(ウィノナ・ライダー)は睡眠薬を大量服薬して自殺をはかる。精神科病院に入院することとなり、病棟の患者たちにとっての英雄のようなリサ(アンジェリーナ・ジョリー)に出会い、惹かれていく。しかし、極端すぎるリサの行動に次第に、スザンナは反発を感じるようになって・・・
アンジェリーナ・ジョリーが、アカデミー助演女優賞、ゴールデングローブ賞助演女優賞、全米映画批評家協会賞新人賞受賞。
映画では、文字だけでは伝わりづらいことを、俳優さんたちが、まさに迫真の演技で伝えてくださっています。
今週末、気になる映画、気になっていた映画を見てみませんか。
がんばりすぎず、興味のあるものから観てみられてはいかがでしょう。