まるぽて

みかこのなんでも書くブログ

北海道胆振東部地震から一夜明けて

みかこです。
 
被災者@北海道胆振東部地震でした。
久々の「まるぽて」がまさかの被災レポートになろうとは。
(そして編集がとてもしづらくなっている・・・なぜ?)
 
揺れに敏感な方のわたしは、揺れが最大になる前に目が覚め、とりあえず「体勢を整える」「周りのモノからの安全を確認」することができました。
高層階に住んでいるせいなのか、物件が古くて免震構造がないからなのか、震度5程度でも結構揺れました。
でも、あらゆる棚を固定しているため、倒れたり落ちたりという被害はほぼありませんでした。
(床に積んでいた本やDVDは崩れましたが・・・。)
 
落ちてくると怖いのは、かなり重量があり、ガラスのシェードがついているシーリングファン。今回は、とりあえず外れないですみました。
夫と暮らし始めた時に購入した思い出の品ですが、物理的には距離を取っておかないとな、と。
 
揺れがおさまっても、しばらくの間パイプルームの方から何かが揺れて「ガーン!ガーン!」とぶつかっているような音がしていたのですが、なんだったのかはよくわかりません。。。
 
そして、歩けるようになったら急いで灯りをつけ、ふだん全然見ないテレビを点け、何事かと確認して、これはえらいこっちゃ、と、携帯を見ると・・・充電できていない。
「ヤバい!!」と充電を始めて少し経つと、世界が真っ暗になりました。
 
まさかの全道停電。
 
防災リュックの中から手動で発電できる懐中電灯を取り出して、まずはビックリしてカラカラになってる喉を潤し(水が出てよかった)、 リュックの中身を確認、更新して、外に出られるよう準備をしました。(マジやばい時だとこう悠長なことはできないので、中身は万全にしておくべし。)
 

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このたびのMVP ダイナモマルチライト(ラジオ付き)
少し経ってから、バイト先の施設の連絡用ラインワークスが鳴り始める。
当初は、停電と交通機関が復旧したら出勤、という話でしたが、諸々朝まで復旧せず、休みになりました。
 
明け方、とりあえずコンビニで食料を調達。
棚の値札を見ると、電池で充電できる充電器もあったみたいですが、既になくなっていました。
 
その後、心ある人にスマホを充電させてもらいつつ、「切実なのに笑える」鈴木大介さんの著書「脳が壊れた」を読んでみたり、袖すり合うも他生の縁という感じで、同じく充電しに来た、出張で札幌に来ているという方や、近所の方と会話しながら励まし合ったり、心配して連絡をくれた人たちに無事を知らせたりしました。
基地局も被災しているということもあり、WiFi不通、4Gも不安定で、ネットが全然役に立たず。
そうなるとラジオしかないんだなぁ、と。
 
本日の予定も、諸々の都合で中止になりました。(傾聴ボランティア、学習会)
仕事のことやら、ボランティアやらも、極力通常営業しようと試みて、ダメなものはダメでしたが、Web記事については予定通り納品できました。
諦めが悪い、かなぁ〜?
今回のような事態が起きると、わたしというのはなぜか「周りの人は大丈夫か?」を一番先に考えるようです。お隣りの独居老人やら、近くの独り暮らしの女性やら。お隣りは、お孫さんが近くに住んでるようで、午後にはお昼ご飯食べにきてました。
その次に考えたのは、自分の仕事(昨日のバイト、本日締め切りの記事とか本日開催の講座とか)のこと、それから、食料をできる範囲で確保して、時間ができたら寝よう、それから、楽器大丈夫かな、先生や仲間は無事かな、でも連絡したらきっと電池消耗してしまうし迷惑だな、秘密基地も停電で暗いだろうし築年数結構いってるから楽器弾きたいけど弾いている間に倒壊したらウケる・・ウケてる場合でもないが、、、という感じ。
 
スーパーが食品庫、と思っている生活は、こういうときにちょっとピンチになるので、今後、少しは非常食以外の食料も置いておこうと思いました。
冷蔵庫止まっても、割としばらくもつものあるし。
食生活が貧しいと気持ちも寂しくなってくるし。
昨日今日の食事は、カップ麺と焼き菓子とウィダーインゼリー、それとビタミン剤でした。
(なんとなく気分的に落ち着いたので今やっと土鍋でごはん炊いてる。)
自宅は本が山積みなんですが、建物倒壊とかいう最悪のことが起きるとして、人生最後なら、読みたいのはどれだ?などと考えてみても、特にこれっていうのがなかったんですよね。
強いて言えば、「星の王子さま」かなぁ
それより楽器弾きたいけど今ここにないしなぁ。
という調子でまた自動思考が展開したところで、結局ノートにペンで状況や思ってること、必要になりそうなことを「書く」ことにしました。
 
そして、「死ぬ前に」を考えても特にないらしいことがわかったので、「生き延びるとしたら」を考えることにして、寝る前に枕元にあったのは「つくし(きょうだいの会の会報)」と、「『言葉にできる』は武器になる。」でした。
18時には暗くなってましたが、急に大きく揺れたら危ないのでロウソクは使わず、手回し式の懐中電灯を点けて、22時ごろまで、ラジオ聴きながら読んだり書いたりしてました。
SNSを見ていると、不安になる人、感謝感激する人、怒ったりイライラしたりする人、笑いを取る人、いろいろですが、わたしはこんな風に、いったん感情は置いておいて、あれこれ淡々とやり、周りが困らないようにしようとするタイプのようです。どれがいいということもなく、それぞれの役割があって、世界ができているんだなぁ、と思います。
こういうときに必要なのは、「実際いま使えるものの情報」ですね。
(あと、人気者の方は、ファンに安否を知らせるのも大切ですね。)
ソース(情報源)が不明確な、「こうなる可能性がある」という悲劇的展開を拡散するのは、当たり前のこと=「お前いつか死ぬかもしれないぜ」って言ってるのとあんまり変わんないっつーか、不安の強い人がパニックになったり、統合失調症になったりするだけなので、やめてほしい。
「事実」+「どうすれば助かるか」だけでいいんじゃないかな。
 
<やっててよかったこと・あってよかったもの>
・防災リュックの準備
  今回実際使ったのは、ダイナモ発電懐中電灯+ラジオのみ
・棚の固定(壁に対して、かなりガッチリ)
・食器類は開きにくい扉のついたものにしまう
・ベッドサイドにもスニーカーを置いている
・電池で動くラジオ
・飲料水、非常食の備蓄
 

<やってなくて失敗したこと=今後徹底する>

・携帯のフル充電
・ノートPCのフル充電
・洗濯(節約を考えすぎた)
・充電池の充電
・避難所の確認
 
<あったらもっとよかったもの=今後入手する>
・電池で充電できる携帯充電器
・電池の買い置き
・それなりの食料品
・チャッカマン
・地図
・寝袋
 

<参考になるもの>

・「東京防災」アプリ

  無料ダウンロード iPhone版アンドロイド版US版(iPhone版)

・「地震イツモノート

 

もし真冬だったらどうするのか、ガスや水も止まったら、というところも考えたいですが、本日時点の記録はこんなところで。「北海道防災」って作ってほしいな。
 
誤解のないようにお願いしたいのは、これはわたし個人の記録、報告であって、札幌でも断水しているところや、地盤沈下したところがあり、厚真町その他、土砂災害のあった地域の方のお気持ちは、こんなものではないということです。
 
そういう意味では、現時点の私と比べると、関西の台風被害などの方が、よほど大変なのではと思っています。
あと、まだ気が抜けないっていうのも事実。
 
報道機関や、被災していない地域の方も、一部が全体を表しているとは考えず、いろんな方の気持ちに配慮した行動をお願いしたいです。